屋上に自立型オーニングの基礎ができた3階建てデザイナーズ物件 建築レポート【2022年竣工予定】
場所 東京都内某所
構造 RC工法
規模 地上3階+PH(ペントハウス)
用途 居住用住宅
竣工予定 2022年
工房建築事業部OB客で建物好きのミスターNです。よろしくお願いします。
月1回の都内某所のデザイナーズ物件建築現場です。本日で7回目の訪問で建物の全体像が見えてきました。
先週から今日までの間に3階のコンクリートの打設作業が終了し3階の型枠が外れているように見えます。これでようやく前半戦が終了という所でしょうか。1階です。奥の軽自動車前の壁から前方が解放型のガレージになり、奥は居室になるそうです。1階は資材も片付き部屋らしくなっていました。天井右手に見えるスリットに壁(仕切り)が作られ玄関室空間になる予定。2階に伸びる脚立の位置に階段が作られるようです。3階のベランダのRC表面処理は杉板本実型枠工法(すぎいた ほんざね かたわくこうほう)で打設をしていました。デザイナーズ物件ならではの美しさを追求する贅沢な処理と言えるでしょう。3階の内部はサポート(型枠支保工(かたわくしほこう))がまだ設置されていましたが東側に大きく開けた開口部が特徴的です。
全面に大きな窓になると思われます。都会ならではの景色が楽しめそう、そんな予感がしてきます。
床面を見ると左壁から右壁まで左右方向に長い出っ張りが見えますが、これは構造上必要な「梁」になります。
通常、RC工法の場合は床下に梁が来るように設計しますが、窓際天井部分に違和感のある出っ張りが生じてしまいますので、それを避けるために「逆梁工法」として上階の窓際や床下に梁が来るように設計することがあります。違和感のある室内の出っ張りを避けるため、RC工法の注文住宅や高級マンションで「逆梁工法」は良く使われる方法です。また床下に空間ができるため下階への騒音軽減の効果も期待できるなどのメリットもあります。
*右手の画像:以前工房でリフォームしたマンションの室内です。天井や窓際に見える出っ張りが梁になります。
初めて屋上に上がりました。右手には階段の開口部があり、屋上へ通じるペントハウス(屋上建屋)が木造で立ち上げります。次回訪問時はペントハウス(屋上建屋)の上棟は終わってるでしょうか。
屋上の左手に所々見える基礎のようなものは屋上でグランピング(?)を楽しむための自立型オーニング(自立型リパーロ)を設置するための基礎だそうです。
屋上に上がるとフルフラットのウッドデッキ。常設オーニングの下で家族との休日ランチや友人を招いてのバーベキュー、はたまた屋上でのワーケーション。想像が膨らみます。
まだ竣工まで時間がありますので安全第一でよろしくお願いします!