幹線道路から少し入った住宅街に建てる外断熱の住宅 その2
場所 東京都杉並区
構造 鉄筋コンクリート造
規模 地上2階
断熱 外断熱工法
用途 専用住宅
竣工予定 2024年秋
東京都杉並区で始まっている鉄筋コンクリート造 地上2階建ての現場を2024年6月に見学いたしました。
外部の仕上げが進み正面がガレージのコンクリートの化粧打ち放しが綺麗に整っていました。
母屋(おもや)の方はと言いますと
途中の段階をお見せしたかったのですが外壁の外断熱工法は仕上がっておりました。
仕様は
RC外断熱工法:エコサーム(透湿型湿式外断熱システム)を採用し
仕上げは
テラコート:グラニュール(中目の骨材をコテで押さえることで、均一に配置させた模様です)が採用されていました。
仕上げ材のテラコートは高い耐候性能、透湿性能を有する、アクリルシリコン樹脂系仕上げ塗材で断熱材との相性もとてもよいです。
エコサームに使用した断熱材が残っていました。
エコサームボードです。
高い透湿性能、自己消火性能、柔軟性を持つEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)を使用しています。
厚み70㎜あり建物の外壁を覆っていますので
暖かく涼しいはずです。
北側は北側斜線の影響で斜めになる部分は屋根を板金で葺くため
乾式工法の外断熱工法:サンバント外断熱工法(乾式通気層外断熱工法)が採用さてていました。
外断熱用高性能グラスウール32K撥水タイプを敷き詰めて金属胴縁で押さえ込み
ベニヤ敷きの上に屋根下葺材(改質アスファルトルーフィング)が留め付けてあります。あとは屋根を葺くだけです。
こちらは屋上の防水ですが
断熱露出アスファルト防水が採用されています。
未だアスファルト防水の保護となるトップコートは施工されていません、理由は屋上に上がって作業など残っているので、それらの全てが完了したらトップコートを塗布していきます。
たまに屋上などで見かける筒状の突起物は脱気筒と言って防水層の中で溜まってしまう水蒸気を防水層の外へ逃がす役割部材です。
内装の方も順調に工事が進んでいる様です。
間仕切りや天井の軽量鉄骨下地(LGS)の様子
大工さんがサッシに窓枠取付けしておりました。
今回は『らく枠ライト』を使用し枠の通りを出し、真直ぐに取付けしていきます。
補強の意味合いもあり内装で隠れてしまう部分ですが、窓枠は手をついたりするので強度が必要な事と
湿気や日差しなどで変形を抑えるために枠本体を補強していきます。
1階の洋間には乳白色のガラスブロックが採用されておりました。
まだ外には仮設のシートが張られているため少し暗くみえますが
シートが外されれば開口も大きいので明るくなると思います。
キッチン廻りは設備配管、床下地、天井下地と出来上がり
だんだんイメージが付く様になってきました。
階段はコンクリート化粧打放し調の仕上げに変更となり
モルタルで蹴込の成形が終わった状況です。
周囲の仕上がり状況を見ながら手摺を設置して踏み面と踊場の床を仕上げるそうです。
最近はでは現場だけではなく一般でもつかわれている空調服
今は6月ですが、これからもっと暑くなるので職人さんは大変ですね!
熱中症や体調に気を付けて作業をお願いします。ご安全に!