東京都北区栄町注文住宅プロジェクト【2021年初夏竣工予定 在来工法2階建て居住用住宅】その3
場所 東京都北区
構造 在来工法
規模 地上2階
用途 居住用住宅
竣工予定 2021年初夏
工房建築事業部OB客で建物好きのミスターNです。よろしくお願いします。
「北区栄町プロジェクト」3回目のレポートのです。今回も東京都北区栄町、都営荒川線「栄町停留所」近隣の新築現場に2021年3月中旬に訪問しました。>前回 第2回のレポートはこちら
東京メトロ南北線西ケ原駅下車は同じでしたが、今回は北区立滝野川公園を抜け京浜東北線の王子駅から上中里駅を結ぶ道「飛鳥の小径」を歩いて行きました。台地の南向き崖線になっており初夏は紫陽花が見ごろになるとか。今の時期は地域の方がちらほら歩いていらっしゃるだけで、暖かな日差しの中気持ちよく歩くことができました。
飛鳥の小径から見えた現場。屋上には吹き流しが見えました。吹き流しはクレーン車作業や足場での高所作業等で風の状態を確認するための安全装置です。
現場を西側より見ています。メッシュシートの向こう側にうっすらと家の形が見えてきました。庇の少ない(狭い)木造2階建てで片流れ屋根ですが片流れの屋根角度はそれほど急角度では無いように見えます。
1階の室内です。ピンクの断熱材と言えばパラマウント硝子工業の「太陽SUN」グラスウール断熱材。厚み105mmで熱抵抗2.8[m²・K/W]の高い断熱性能を発揮します。天井まで隙間なく張られているのがわかります。奥側の部屋は間取りと換気扇の位置から見てお手洗いですね。
2階を見上げると制震のダンパーが設置してありました。青いボディが特長の日本制震システムが開発した「MER System Cross Type」。階段の開口部にあたる梁と柱の留所への設置が見えましたが、他に9カ所に設置済み(他の設置個所は断熱材で隠れて見えませんでした)。安心安全のための防災へのささやかな投資には拍手を送りたいと思います。
どんどん進化する家づくりの日本らしい工夫を見たのが、コンセントボックスを囲む半透明のプラスチック部品。これは「気密コンセントボックスカバー」と呼ばれる製品で室内の気密性を高めるためにコンセント周りの気密化に貢献する商品だそうです。確かにコンセント周りは気密に関しては弱点と言うか盲点でしたね。画像の商品は日本住環境という会社の「コンセントボックス用 気密簡素化部材 バリアーボックス」という製品です。
今日の現場で見た工具。マックスのエア工具、高圧釘打ち機です。左下の接続部から高圧圧縮空気が供給され動作する工具。電動ではありません。こんな重そうな機械を片手で持って作業するんですから職人さんってすごいですね。
竣工まで4カ月あまりですので、3-4回の訪問で完成してしまいます。短期間ですが安全第一でよろしくお願いいたします。