未来あるコート 高齢者向け共同住宅・グループホームの設計施工
大切にしていたのは、安全性と熱環境
建物の安全性と快適な熱環境を第一にお考えのお客様で、3年間かけ、望み通りの家を建ててくれる工務店を探していたのだそうです。私たちへお声掛けいただき、計画がスタートいたしました。
光熱費は旧宅の半分
1階は3部屋+共同LDKの高齢者向けグループホーム、2階はオーナー住宅となっています。安全性と快適な温熱環境だけでなく、平面計画と上下階の整合性も追究しました。竣工後の光熱費は、旧宅の半分以下となったそうです。
断熱はダブル工法
構造材として4寸角の桧や松の構造材が強固に組まれ「久しぶりに手にマメができましたよ」と棟梁さん。断熱工法は、外張り断熱+充填断熱のダブル工法としました。重たい外壁荷重を考慮し、外張り断熱を30mm厚に抑えつつ、高性能グラスウールを120mm厚でブローイングすることで、断熱と気密の性能を大幅に向上させました。
5~6時間の打合せ
お客様の要望で、アメリカ乾材のシロアリ対策として水切り部などの隙間にステンメッシュを貼り、床と壁に遮音シートを貼るなど、目立たない部分まで配慮しました。1回のお打合せに
5~6時間かけることも多く、膨大な項目の要望をひとつずつ話し合いながらクリアしていきました。
施工中は毎日のようにお客様が現場におみえになって、お茶菓子を差し入れてくださったり、励ましのお言葉をくださいました。監督も職人もその期待に応えて、お客様の要望に沿った高性能な木造住宅ができました。
所在地:東京都北区
竣工:2009年12月
用途・規模・構造:共同住宅・木造・地上2階建
断熱:外断熱/乾式張りt30・内断熱/グラスウール吹込
敷地面積、建築面積:敷地面積 115.53㎡、建築面積 66.24㎡
延床面積、各階面積:延床面積 132.48㎡
設計:株式会社工房 一級建築士事務所